動画編集ってこんなに簡単で良かったんですかね。
僕は以前Macでちょろっと動画編集していた時期があって、そのとき使っていたのが「Final Cut Pro」だったんですが、これが思いのほか高額でした。当時はそれでも3万円代だった気がしますが、今現在の価格を見たら4万5000円…。ちょっとびっくりですねぇ。
で、Final Cut Proで面白おかしく動画編集しようと思うと、これだけでは足りず「Motion」なんていうのも欲しくなってくるわけです。当時の価格がいくらだったか忘れてしまいましたが、こちらも今見てみたところ7000円…。つまり、5万2000円でようやくスタートラインに立つことができるようになるわけです。
もちろん、プロ御用達の動画編集アプリといったら「Adobe Premiere Pro」になるんでしょうが、これを利用したいとなると、個人利用におすすめとされる「Creative Cloudコンプリートプラン」での利用の場合でも6480円/月かかるわけです。
利用するにはもはや貴族の遊び感すらある動画編集アプリですが、それらでないと満足に動画編集することはできないのかと問われると、そうでもありません。”たまに動画編集やるくらい”だったり、”動画編集したいけど高いのはキツい”という人にはぜひ『Filmora』を試してみてもらいたい。まったくの初心者でもその使い勝手の良さには思わず”こんな簡単に動画編集できるの?”と口から漏れてしまうことでしょう。
『Filmora』の使い勝手、超いいね
動画編集アプリってどことなくスペックの低いPCで使おうものならどうしても動作がもたつく印象をもっていたものの、『Filmora』は軽快に動作してくれます。
比較するにはちょっとどうかなと思ったんですが、例えば僕の環境の場合、MacBook Pro(2016 macOSMonterey メモリ16GB)で「Final Cut Pro」を利用しようとすると、だいぶ古いせいかところどころ動作がもたつく印象が拭えません。
対して『Filmora』をWindows 11搭載のTUF Gaming A15 FA506IH(2021年購入、メモリ8GB)で利用してみたところ、全然もたつくことなく軽快に動作してくれます。
ひと目見て直感的にわかりやすいインターフェイス
Final Cut Proの場合だと、”それくらいわかるでしょ?”と言わんばりにアイコンが細々していて初見だと初心者は頭の中に「?」しか浮かびません。恐る恐るボタンを押しながらどんな機能なのか確認しながら事を進める必要があります。
だけど見てください。『Filmora』のインターフェイスを。各アイコンがそこそこの大きさで並んでいるだけでなく、その名称もアイコン下に表示されています。これ、非常にわかりやすい。
例えば[ストック]をクリックすれば、左側に表示される各種サービスからフリーの動画や画像を簡単にダウンロードして使うことができます。
手元に音楽素材を持っていない場合は[オーディオ]をクリックすれば、編集しようとしている動画のイメージに合うオーディオ素材を簡単に追加することができます。
左カラムには様々な項目が用意されているので、シーンに合う素材を簡単に探し出すことができるんですねぇ。これ、「Final Cut Pro」でやろうと思ったら、わざわざフリー音楽素材のサイトにアクセスして、検索して視聴して、ダウンロードしてダウンロードフォルダから…と多数の工程を経る必要があるので、『Filmora』アプリ内で完結できるというのが非常に便利です。
キーワード検索も非常に有効です。例えば外野からの笑い声を動画に入れ込みたいときは、[オーディオ]→検索窓に「笑」と入力すれば簡単に見つけ出すことができます。
[タイトル]をクリックすると、いい感じのスタイルから選んで動画内のタイトルとして挿入することができます。
このほかにも、動画を面白おかしく加工できるたくさんの「エフェクト」や
”チャンネル登録よろしくね”のセリフとともによく表示される「ステッカー」。こういうのも僕が知らないだけかもしれませんが、「Final Cut Pro」だとフリー素材を探してみては有料のものしか見つからなかったり、見つけた!と思っても「Adobe Premiere Pro」用だったり…。
だったら「Motion」で自作してそれを素材として使ってみたいな。とても大変な思いをした挙げ句難しくてできねーと放棄した記憶があります。だけど『Filmora』ならあらかじめ用意されているので、こんな苦労しなくて良いんです。
なんか”おおっ!”となるテンプレート素材なんかもあります。上画のようなテンプレートの画像だけ差し替えて動画を作ると、なんかそれっぽいものが簡単に作れちゃいそう。
基本的な機能1つにおいても初心者を置いてけぼりにさせない優しさがある
例えば動画にテロップを入れるために、テキスト機能を使うとします。
こういうときのテキスト挿入は上画のように画面中央のコマンドから行っていくんですが、テキスト挿入後にそれをどう装飾すればいいかも簡単に理解できるようになっています。
フォントサイズだったりテキストの挿入位置だったり、Wordのようにあらかじめ用意されているプリセットから選ぶこともできます。もちろんフォントもPCにインストールしてあるフォントから自由に選ぶこともできます。
すげぇなと思ったのがこの「アニメーション」。この機能を使えば簡単におしゃれなテキストを作り出せます。ほかの動画編集アプリの場合だと、あとは自分で考えろ的な印象があるので、この親切設計はとても良いなと感じます。
こんなことできちゃうの?な高機能さに驚く
基本的な動画編集機能のほかに、僕が”おお、すげぇな!”と思った機能を紹介していきます。
『Filmora』から画面収録やウェブカメラ撮影、ナレーターの録音ができちゃう
動画作成中に”あ、ここは別に音声追加したほうが良さそうやな”と思うことがあるかもしれません。
ナレーター的なあれね
スマホとかの録音アプリ使えばいいんちゃうん?
それはそれで面倒やし、手間やないですか…
そうなんです。手間なんですよ。だけど『Filmora』はそういったニーズもしっかり機能として搭載してました。
[録画/録音]という項目をクリックすると
- ウェブカメラから録音する
- PC画面録画
- ボイスオーバーを録音する
という3項目が表示され、そのまますぐに追加作業を行うことができます。PC画面録画時は、『Filmora』の操作画面は自動的に最小化されるので一切の邪魔になりません。さらにマウスのクリック時のカラーなんかも選ぶことができるのがとても親切な感じがして◎です。
AIを使った画像作成ができちゃう
面白いなと思った機能の1つがこれ。「AI画像」という機能です。10語以上の説明文を入力してアスペクト比や画像スタイルを指定して[作成を開始]をクリックするだけで、AI画像をあっという間に生成してくれます。
実際に作ってみた
百聞は一見にしかずということで、試しにAI画像がどんなもんか作成してみることにしました。
はい、どーーーーーん!
……。
どういうことですかね?
うーん、ちょっと僕の伝え方が横暴だった気がします。これは僕が悪い。
作成したAI画像は右下にあるダウンロードアイコンをクリックすると、ダウンロードして素材として使用することももちろん可能です。
このほか、「AIコピーライティング」という機能を使えば、簡単な説明を入力すればそれっぽいタイトルをAIが考えてくれます。
「AIスマートカットアウト」が凄すぎる!
特にすごいと思った機能がこれ。「AIスマートカットアウト」という機能です。
何がすごいかというと、対象をアバウトにさっとなぞるだけで認識し、選択された対象だけを残したり、逆に切ったりできるんですよ。
例えば上画のように手だけ残して、背景に他の画像をあてるとか。ほんと、なぞるだけで簡単にできちゃいます。これならもうクロマキー合成するためにグリーンバックを用意する必要なんてなくなっちゃいそうですね。
「アバターによるプレゼン」も面白い
『Filmora』にはこのほか「アバターによるプレゼン」という機能が搭載されています。まだベータ版ということもあり、今後どうなるかはわかりませんが、これも面白い機能の1つです。
YouTubeなどでたまに見かけるプレゼン的だったり教養的な動画を、PowerPointなどで作成したプレゼン資料などを使いながら、PCのウェブカメラを通してVTuberっぽいアバターに扮して動画を作成することもできちゃいます。
もちろん、コンテンツをインポートせずにアバターだけを使って動画を作成すれば、そのまま動画素材として使うことも可能です。この記事執筆時点ではアバターの種類は15種類ありますが、このほか、自分で作成したVRMモデルをインポートして使うこともできます。アバターの位置やサイズ、全身を移すか半身にするか、向きはどうするかなんて細かい調整も好きなように行えるっていうのもありがたいですね。いや、これマジですごい。
正直言って、機能が豊富すぎて紹介しきれません。なので、気になったかたは、機能が網羅されている公式ページをチェックしてもらったほうが早いです。
『Filmora』は低価格なのにマルチプラットフォーム対応
『Filmora』はマルチプラットフォーム対応の動画編集アプリです。Windows、Mac、Android、iOSで利用することができます。まずは機能に制限のある無料の試用版で試してみるのもいいですが、他動画編集アプリより安価で利用できるため、思い切ってはじめから有料版の購入に踏み切ってしまうというのも正直ありだと思います。
プラン | 1年間プラン | マルチプラット1年間プラン | 永続ライセンス |
価格 | 6980円/年 | 7980円/年 | 8980円 |
補足 | Windows or Macで利用可能 | Windows、Mac、Android、iOSで利用可能 | Windows or Macで購入バージョンの永続利用が可能 |
といった感じです。おすすめはやっぱりマルチプラット1年間プランでしょうか。無料で連携できる「Wondershare Drive」(1GB)にデータを保存することで、PCでの動画編集の続きをスマホで、スマホで動画編集した仕上げをPCでというふうに、いつでもどこでも動画編集ができちゃいます。
年ですからね、年。月額ではありません。年額です。月単位で考えると665円。毎月缶ジュース5-6本我慢すればいい計算です。なんという安価さ。そして多機能さ。
動画編集で困ったことがあれば、アプリ上のクリエイターハブにアクセスすれば、確実に解決策が見つかりますしね。
僕は正直なところ、これまで動画編集って覚えるこおとが多くて大変だなと思って苦行にすら感じていたこともありました。しかし、至れり尽くせり感がすごい動画編集アプリ『Filmora』を使ってみて、動画編集って楽しいなとすら感じることができるようになった気がします。
背伸びして高価な動画編集アプリに手を出して結局使わなくなるんだったら、楽しんで動画編集できる『Filmora』をまずは試してみることをおすすめします。
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