動画を扱うためのソフトって、編集系だったり、ダウンロード系だったり、なにかしらに特化しているケースがほとんどですが、『VideoProc』の場合はちょっとひと味違います。
“1粒で2度美味しい”といえばアーモンドグリコですが、Digiarty Softwareが提供しているビデオ処理ソフト『VideoProc』は2度どころか4度美味しい便利機能がてんこ盛りなソフトです。
動画に関する「やりたいこと」のほとんどがこのソフト1つでまかなえちゃう、まかなえちゃう。これから動画をちょっとかじってみたいという人から動画収集したいという人まで、数多くの人のニーズを満たしてくれる、Windows、Mac両対応のソフトなのであります。
初心者でも手軽で簡単に動画編集ができる
まず『VideoProc』には動画編集機能がついています。玄人向けというわけではありませんが、初心者にとっては十分すぎるほどの機能が搭載されています。
動画を編集するにはまず、ビデオから編集したい動画を選択していきます。編集したい動画を直接ドラッグ&ドロップしてもOKです。動画は1つでも複数でも問題ありません。
シンプルな動画編集項目
動画の編集項目はいたってシンプル。必要十分な機能が揃ってます。
- カット
- クロップ
- 字幕
- 効果
- 回転
- 透かし
基本的にはこの6項目で事足ります。以下、それぞれを簡単に説明していきましょう。
動画編集機能①カット
「カット」はその名の通り、動画をカットしていく機能です。長時間の動画はもちろん、短時間の動画であってもポイントに絞って動画を切り取ることができます。カットをクリックすると、動画編集画面に切り替わります。ここで動画の必要な部分の開始・終了ポイントを指定して完了をクリックすれば指定した範囲を切り抜くことができます。
また、ピンポイントでシークバーで時間を指定することが難しい場合は、カットした動画上に表示される編集をクリックして時間単位で細かい調整も可能です。
動画内から複数の場面をカットした場合は、カット動画の順番を自由に入れ替えることも可能です。
動画編集機能②クロップ
クロップとは動画の一部分を拡大表示できる機能です。YouTuerなんかがよくやるあれですアレ。一部分がズームになるやつ。あれ、2度言ってしまいましたね。まぁ、そんな機能です。この機能、実際高機能な動画編集ソフトなんかでやろうとすると、はじめはどこにその機能があるのか探すだけでも一苦労です。
でも、『VideoProc』なら、クロップを選択後、クロップを有効にするの項目にチェックを入れた状態で、「元ビデオ」に表示される範囲のなかから、拡大したい部分を指定していきます。右窓にプレビュー表示されるので、さほど難しい作業ではありません。
動画編集機能③字幕
本ソフトには、字幕機能も搭載されています。字幕付きの動画に対して、その字幕を無効化したり、パソコンに保存している字幕などがあれば、エクスポートすることが可能です(.ass/.srtファイル)。まぁ、個人的な動画を作るにあたって、字幕エクスポート機能を使うなんてことはそうそうないとは思うので、このあたり知りたい場合は別途検索などを活用して頑張れ!
動画編集機能④効果
動画をよりよく魅せるものにするための機能が「効果(エフェクト)」です。これも高機能な動画編集ソフトでエフェクトを動画に適用しようと思うと、操作に慣れるまでは意外と難しかったりするんですよね。カット部分にドラッグ&ドロップで適用するなんて、それを理解するまでけっこう時間を要しました。
けど、本ソフトでは効果を選択して、ちょっとした効果の調整をして(デフォルトのままでもOK)完了をクリックするだけで適用されます。
「鮮明化」なんていうのを使ってみたら、なんかほんとに鮮明になりました。ワオ!
動画編集機能⑤回転
特に説明不要かと思いますが、動画を回転させることができます。加えて左右、上下の反転もできちゃいます。
動画編集機能⑥透かし
動画に簡単に透かし(ウォーターマーク)をつけることができちゃいます。
クロップのときと同様に、透かしを有効にするにチェックを入れて、テキスト、画像、タイムコードのいずれかを選択します。選択した内容に応じてプレビュー画面に透かしが表示されるので、あとは設置する位置を指定するだけでOKです。すっげぇ簡単!
その他便利機能がてんこ盛り
基本の6項目に加えてその他かゆいところに手が届くような便利機能がてんこ盛りとなっています。
たとえばウィンドウ下部に配置されている「ツールボックス」を選択すると、6項目以外にも多数の便利機能が使用できるようになっています。手ブレ補正だったり、動画からのGIF作成だったり。少し動画編集ができるようになったときに便利な機能となっています。
複数の編集した動画を結合したい場合はツールボックス→結合の順に選択していけばOKです。結合順は上から下になっているので、そのあたりは注意しておきましょう。
編集した動画を作成するには右下に大きく表示されているRUNボタンをクリックするだけ。レンジでチンするかのごとく、ボタンを押せばできあがるのを待つだけです。
DVDを各種デバイス用動画に変換
最近めっきり耳にすることがなくなったDVDコピーなんていう方法ですが、『VideoProc』はそのあたりのニーズもしっかりとサポートしてくれています。パソコンに取り込みたいDVDを挿入し、用途に応じた形式の動画に変換することができます。
ISOファイルだったり、VIDEO_TSフォルダだったりを取り込むことも可能です。動画編集と同様に、DVD動画においてもカットだったり、エフェクトをつけたりということが可能です。万が一音ズレした場合なんかも、調整できるってかなりありがたいですな!
数多の動画・音楽共有サイトからダウンロード
YouTubeやニコニコ動画、Twitter、Facebookなど、数多のサイトから動画や音楽をダウンロードすることができます。
動画のURLをコピペするだけで。
該当URLをコピーした後、貼付け&分析→完了の順にクリックするだけ。
好みの解像度、フォーマット、動画サイズを選択して完了をクリックすれば、ダウンロードする準備が整うわけです。なにも難しいことはありません。
準備が整ったら、右下に大きく表示されがちなDownload Nowをクリックすると動画ダウンロードがスタートします。完了するまでただただ待つのみ。ダウンロード速度も非常に早く、思っている以上にあっという間に完了します。
あってうれしい画面録画機能
あったら嬉しい機能といえば、画面録画機能なんじゃあないかと思います。特に最近はゲーム実況なんかも盛んに行われているもんで、ストリーマーなんかを目指す人にとっての入門編ソフトとしての使いみちもありそうです。
「画面録画」でPC画面が表示されます。左下のクロップをクリックすれば、画面全体、ウィンドウ、指定範囲といった具合に画面の録画範囲を指定することができます。非常にわかりやすい。
さらに、「カメラ録画」をクリックすることで、パソコンに内蔵カメラがある場合や、外部カメラを接続している場合にワイプで画面操作と同時録画を行うことができます。ワイプの位置も自由に動かせるのがポイントです。
用途に応じてマウスクリックのキャプチャが必要だったり不要だったりもするでしょう。そんなときは「オプション」からマウスクリックをキャプチャーするを必要に応じてチェックを入れたり外したりしましょうね。
とまぁ、駆け足で簡単ながら解説してきましたが、1粒で4度美味しい多機能さながら、操作に難しさを感じさせない優しさを感じられます。各種の機能に特化したソフトは数あれど、1つのソフトでこれだけの機能をまかなえるのであれば、かなりアリなソフトなんじゃあないでしょうか。
ソフトのダウンロードはこちらから
編集後記
初心者にとって、とっつきやすいソフトかどうかって非常に重要なポイントだと思うわけですよ。その点、本ソフトは多機能ながらいずれの作業も簡単な操作で行えるというのは非常に魅力的です。
無料で利用することができますが、無料版は機能に若干の制限があります。有料版を購入するにしても、他ソフトとは比較にならないほど安いので、気に入ったら有料版をというより、最初から有料版を購入するという判断を下しても良いでしょう。
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